コーヒーの鬼がゆく – 吉祥寺「もか」遺聞

今回仕入れたコーヒー生豆は、ハイチ産のBLUE PINE FOREST 5kg。
コーヒー生豆の通販サイト「ワイルド珈琲」の解説によると、

カリブ海からの風が吹き込む広大な松の木の森、BLUE PINE FORESTの生産は20,000haに及ぶハイチ一の森の片隅からスタートしました。2,663人の意欲的な生産者の組合であるCOOPCABがその担い手です。炭酸カルシウムを豊富に含む土壌と豊かな雨が高品質なコーヒーを生産する理想的な環境を形作っています。2001年から海外市場に進出したBLUE PINE FORESTはヨーロッパ、アメリカを席巻してきました。カリブの風と森が育んだBLUE PINE FORESTを是非お楽しみ下さい。

とのことで期待は高まる。

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コーヒー豆は焙煎したときから酸化が始まるが、生豆の状態なら長期保存が出来る。
良好な状態で長期保存した豆が、いわゆる「Old Beans」といって、非常に濃厚な味のコーヒーに仕上がる。
オールド・ビーンズを売りにしている喫茶店といえば銀座ランブルが元祖だが、私は吉祥寺「くぐつ草」でオールド・ビーンズ好きになった。

今回、個人で生豆を買ったのは、オールド・ビーンズになるまで保存しようと思っているわけではなく、ただ単価が安くなるから大量に買っただけw

夏といえばハイチでしょう。なんとなく。ってことで、
BLUE PINE FORESTは、ブルーマウンテンに匹敵する味と言われていているが、やはり美味い。焙煎したら香ばしく、しかも焙煎から1週間経っても香りが良い。これは大量に仕入れて大正解!

コーヒー生豆通販 ワイルド珈琲
いつもコーヒー生豆を買っているワイルド珈琲

学生の頃の喫茶店の思い出といえば、吉祥寺「もか」で標氏が白衣着て、立ったままコーヒーを淹れている姿が印象深かった。その標氏をモデルにした「コーヒーの鬼がゆく」の前文に書いてある、少しユーモラスな文章。

客との一騎打ちが生きがいになってくると、もう純然たる商いとはいえない。店は自己表現の場であり、精神修養の道場であり、ライバルたちと雌雄を決する果し合いの場と化す。コーヒーを売ってお代をいただくなどという形而下的行為は、二義三義的、ほんのオマケになってしまう。

全体的に、こういった飄々としたトーンで自家焙煎喫茶店の変わり者マスターの話が色々と書いてある。
そういうお店が、ほんの少し前まではあったのだよな。

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追伸:
ロンドンのコーヒー・ハウスとジャーナリズムとの関係について、講談社学術文庫「コーヒーハウス」も面白い。

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