[自在]夢とは空想ではなく具体的なビジョンである。

ジョシュ・カウフマン「たいていのことは20時間で習得できる」と言われると、眉唾だなと思うけど、20時間連続での学習は意外と長いから、それくらいあれば一定の水準まではいけるかなという気もする。
一日1時間ぐらいしか自由にならず、週末は家族サービスとなると、20営業日ほぼ1ヶ月だ。
話の肝は、「超速スキル獲得法10のルール」と「効果的学習のための10の基本ルール」で、「超速スキル獲得法10のルール」を書き出してみると以下の10ルール。

  1. 魅力的なプロジェクトを選ぶ
  2. 一時に一つのスキルにエネルギーを集中する
  3. 目標とするパフォーマンスレベルを明確にする
  4. スキルをサブスキルに分解する
  5. 重要なツールを手に入れる
  6. 練習の障害を取り除く
  7. 練習時間を確保する
  8. すぐにフィードバックが返ってくる仕組みをつくる
  9. 時計のそばで一気に練習する
  10. 量と速さを重視する

ひとつひとつ重要な指摘だと思う。
「3.目標とするパフォーマンスレベルを明確にする」は特に重要だと思うが、意外とこれは難しい。やり始めようと思うときは漠然と「プログラムができるようになったら楽しそう」と思っているのであって、「新しい掲示板アプリをつくりたい」と思えたら、ほとんど完成したようなものだ。
しかし目標とするパフォーマンスレベルがわかるまで始めないと思っていたら、何も始まらないし、目標設定なく思いつきで始めてしまうと、散発的な知識が増えるだけで積み上がっていかないのもまた事実。なかなか難しい。

Dreamという英単語は「夢」と訳されるが、それは正しいのだろうか。どちらかというと「ビジョン」(日本語ではないが)という意味ではないだろうか。将来像が具体的にイメージできたら実現することは難しくない。難しいのは具体的なビジョンを描くことだ。だから「夢を持つことは重要」なのである。日本語での夢というときにイメージする「空想」とは、まったく逆なのではないか。

などとつらつら思いながら、刺激を受ける良い本だった。