理想の体型は季節によって違うのだよ、と『整体カレンダー』は教えてくれる。

私の場合、風邪を引く前に必ず股関節に力が入らなくなる。だいぶ前から、そのことには気付いていたのだが「あー風邪を引くな」と分かっていても、何も手を打てないのが、もどかしかった。

そもそも、風邪を引くときに、股関節が抜けるように力が入らなくなるという現象について、他人から聞いたこともないし、これは自分だけの特殊な現象かと不思議に思っていた。

ふと、本屋で片山洋次郎『整体カレンダー』を立ち読みしたら、同じ現象を解説しているページがあり、「そういうことだったのか!」と、合点がいった。要するに腰椎に柔軟性がなくなると、腰の力が抜ける状態になるらしい。

ちょうど、その日は体調が悪かったので、この本を買って、本のとおり腰椎の堅さを取る運動をしてみた。驚いたことに、背骨をすぅーと気が通った感じがして、翌日には完全に体調が治ってしまった。

著者は野口整体を改良して独自の整体法を編み出した人らしい。この『整体カレンダー』の新しい視点は、完璧な身体があるわけではなく、季節に応じて身体は変化していくことを指摘している点だ。夏は肋骨が開いて熱を放出しやすくし、冬は熱が逃げないように閉じる、そのために季節の変わり目には身体が捻れ体調を崩すことがあるという理論だ。これは新しい。

ゴリゴリガリガリとマッサージするのではなく、できるだけ力を抜いて、身体を整えるという考え方は、効率を追い求め過ぎて不幸になってしまった現代人にとっても重要な考え方だなと思ったりする。

整体かれんだー: 旬な身体になる (文春文庫)
片山 洋次郎
文藝春秋 (2012-06-08)
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